知育玩具・KURABELANCE(クラベランス)始動

弊社はダイカスト金型を設計製造を主軸にした会社です。
先代の父が操業してから37年もの月日が経ちました。

その中で次を見据えた結果、自社製品を開発しました。

金型職人がつくる、触れて学べる金属のおもちゃ

比べながらバランスをとって遊んで学べる知育玩具「KURABELANCE(クラベランス)」
手にとってみると、金属ならではの質感と重さを感じることができます。極小の複雑な金属部品を作るために必要となる「金型」を作るメーカーが長年の想いを込めて作り上げた知育玩具です。

絶滅危惧種をモチーフにしたオブジェを天秤の上にのせて、野生動物や生態系について考えながら、実際の動物の重さを比べて学ぶことができます。洗練されたシンプルなデザインは、リビングや玄関のインテリアとしても楽しんでいただけます。親子で学びながら遊んだり、お部屋を彩ったり。世代を超えて楽しめるプロダクトを町工場からお届けします。

KURABELANCE(クラベランス)

自社製品になぜ知育玩具を選んだのか

コロナ禍になった折、弊社ではフェイスシールドを。
首に掛けるオリジナル要素を取り入れたレイヤードを自社製品として販売しました。
(商標登録済・登録第6441921号)
(意匠登録済・登録第1689489号)

そして新たな挑戦をするべく知育玩具として、おもちゃの天秤を製作しました。

ではなぜ、この天秤を作ったのか?
理由はいくつかあります。

リアル体験でしか感じられないものがある

昨今はデジタル化が進み、バーチャルな世界が広がりました。
特にメタバースは世界を賑わせています。

その一方で、その弊害を感じるがゆえか、リアル社会では様々な経験ができるワークショップなども人気があります。

やっぱり本物がいい。

五感で感じるという、この人間の本能に近い部分を大事に思う方もいるわけです。
製造業は完全なリアルワールドです。
図面という未知なるものから実際にこの世の中に具現化するのが仕事ですから、バーチャルとは正反対の世界です。

そこで必要になるのは五感です。
見て、聞いて、触って。
(匂ぐと味わうはさすがに金属製品だと無いですが、食品関連なら必要です)

おもちゃというと、今の世にはプラスチック樹脂製か、木製が多いと思います。
金属製もありますが、ロボットなど、大きなものが多いです。

そこでこのあまりない金属のおもちゃの感触を、指先で積まむことでその繊細さを感じて欲しいのです。

ただ触るだけでなく、重さも感じる

実はそれぞれのフィギアの大きさも意味を持たせました。
例えば、こちら大人ヒト・子供ゴリラ・子供ゾウ・大人サイ

クラベランス・オブジェ

大人ヒトと子供ゴリラと子供ゾウは、同じ体積。つまり同じ重さです。
人間と同じ重さにしようとすると、ゴリラ、特にゾウはここまで小さくなります。

また子供ゴリラに対し、大人サイは約5倍の体積・重さがあります。
ゴリラのオスは平均体重約180kg。
クロサイの平均体重900kg。
(シロサイだともっと大きいです)
これがちょうど約5倍となるのです。

実際にゴリラとサイが並ぶことは無いと思うのですが、比較することでより動物達の大きさを感じることができます。

今回は全て3Dでモデリングして3次元化しているので、それぞれの体積がわかっています。
それを微調整して重さを合わせていきました。

ギフトショー・東京ビッグサイトに出展します

ギフトショー2022AW
https://www.giftshow.co.jp/
LIFE × DESIGN 12th

町工場プロダクツSupported by MAKERS LINK
9月7日(水)〜9日(金)
10:00-18:00 (最終日は17:00まで)
東京ビッグサイト 東展示棟ブース 番号東4-T35-34

実は今回弊社単独出展ではなく、全国の町工場24社で合同出展となります。
ここにも製造業仲間で色々と協力しあう意味があるのですが、これもまた新しいやり方です。

https://makers-link-giftshow.jimdosite.com/

https://makers-link-giftshow.jimdosite.com/

そして今回のデザインはセメントプロデュースデザインに。
総合的な監修を眞鍋 玲さんに関わって頂きました。
これも改めて追って紹介します。

次の扉は開きました。
モノづくりを面白くするべく、さらに進みます。

今日も元気に金型作ってます!